『一瞬小説・超短編小説』なみのり 創作総合

140文字程度の一瞬小説をメインに、短い小説を作ります。 2019/08/17から、本格的に活動しています。

カテゴリー:【完結済・ブログ限定公開】小人と暗い部屋@15秒小説 40話

小人と暗い部屋 第1話 『ゲーム』

暗い部屋 パジャマの少女が呟く 「私、明日、死んでると思うの」それに、体長10cmくらいの小人が答える 「そーですかー」 「そう、私の番は今日でおしまい」 「そうかー...ところで、僕、マリ○カート強くなったですよ?やりません?」 コントローラーの上ではねなが…

小人と暗い部屋 第2話 『現実さん』

暗い部屋少女が訴える 「私、きっと頭のおかしい子なんだわ」 小人が答える 「キャラ立ちしてますな」「しすぎるとダメなのよ現実では、そういうのはころされるの」「現実さん、心狭いなー」

小人と暗い部屋 第3話 『世界に一輪の花』

暗い部屋 少女が訴える 「私って、本当にいる必要あるのかしら?」小人が答える「世界に一輪の花?」「でも、それは必要かどうかとは関係ないわ」「でも、あなたいないと、僕、ご飯もらえぬが?」「...ヒモ?」

小人と暗い部屋 第4話 『ぶちギレ』

暗い部屋 少女が訴える 「私なんて、早くいなくなればいいのに!」 小人が言う 「ぶちギレ?」「そうよ!ぶちギレよ!悪い!?」「僕のえさ箱だけは、見逃してほしーですなー」

小人と暗い部屋 第5話 『悪夢』

暗い部屋 少女は悪夢を見て、飛び起きた 「...」「~※?...どうかしたですか?」 小人も起きる少女は黙って小人を掴む 「あーれー」 そのまま、小人はベッドに連れ込まれて、一緒に眠ってしまった

小人と暗い部屋 第6話 『テレビ』

暗い部屋 少女は布団の中で震えていた 「...今日、久しぶりに家族でご飯食べて、テレビのニュースみたのよ」 小人は答える 「夢の押し売り、大歓迎?」「そしたら、人がいっぱい、し...」「沢山おなくなった?」「皆、なんであんなもの見れるのかしら...」「僕らより、…

小人と暗い部屋 第7話 『涙』

暗い部屋 少女は泣いていた 「なにか、かなしーですか?」 小人が聞く 「...なんでもないけど...心が空っぽになったみたい...悲しい...」 「そうかーそういう時は、泣くのが1番ですなー」 「そうなの?」 「...さあ?」

小人と暗い部屋 第8話 『大事』

暗い部屋 少女はうめく 「私以外にも、人間は沢山いるわあなたもこんなどうしようもない私じゃなくほかの人のところへ行けば?」 小人は答える 「ぼく、多分あなたにしか、大事にされぬですよ」

小人と暗い部屋 第9話 『迷う』

暗い部屋 少女は言う 「なんで私、ここにいるのかしら?」 小人は答える 「道に迷ったですか?」 「迷ってなかったことなんてないわよ何年も同じ部屋にいるのにいつでも迷っているわ」 「大冒険ですな!」

小人と暗い部屋 第10話 『大馬鹿者』

暗い部屋 少女は叫ぶ 「みんなみんな、大馬鹿者だわ!お父さんも!お母さんも!...私も!」 小人は言う 「僕も、仲間に入れます?」

小人と暗い部屋 第11話 『何もしたくない』

暗い部屋 少女はつぶやく 「...なにもしたくなーい...」 小人は言う 「僕、いつも何もしてないですよ?もしかして僕が先輩です?」 「...普通、なにかしてないと、はいじんになっちゃうから、皆なにかするんだよ」 「じゃあ僕、もしかしてはいじんでしたか?」「...な…

小人と暗い部屋 第12話 『夜中』

暗い部屋 少女はゲームをしていた小人は目を擦りながら、布団から這いずる 「なにやってるですか~?」 「ゲーム」 「眠くないですか?」 「眠くない」 「...一緒にやります?」 「いや、いい」 それから小人は、布団に戻って眠った

小人と暗い部屋 第13話 『うまれる前』

暗い部屋 少女と小人は、少女の布団を被っていた 「ここ...落ち着く...」 小人も感心して、言う 「ほんとですなー」 「あったかいね」 「なんだか、うまれる前、思い出しますなー」 「...そうかも」 それから、いつのまにか眠っていた

小人と暗い部屋 第14話 『スイーツ』

暗い部屋 少女は言う 「私...生きるのつらいよでも、しぬのはこわい...どうしたらいいのかな?」 小人は、少し迷って、言う 「そういうときは、スイーツがあると、幸せになれますか?」 「...能天気...」

小人と暗い部屋 第15話 『夢』

暗い部屋 少女はゲームをしながら、話す 「こういうのって、作るのたのしそうだよね」 小人も同意する 「たのしそーですなー」 「私もこういうことしたいでも、パティシエもいいなぁ...」 「お菓子、たべほーだい」 「喫茶店の店長とか、憧れる」 「ティーカップのプー…

小人と暗い部屋 第16話 『影』

暗い部屋 少女は、ライトに照らされた自分の大きな影を見て、小人に言う 「見て!怪物よ!」 小人は、あたふたしながら、部屋を逃げまわる 「かいぶつ!僕、食べても美味しくないですよ!」 「あはは...ごめん...ごめんね?嘘だよ。ちょっとした出来心で...」 「...…

小人と暗い部屋 第17話 『別のところ』

暗い部屋少女が言う「私、もっと他に行くところがある気がする」小人は言う「旅ですか?」「そう、それももっと、この世界じゃないような、素敵な、別のところ」「そーですか...でも、たまには、僕に会いに来てくれますか?」「...そうね...」

小人と暗い部屋 第18話 『外の世界』

暗い部屋 少女はカーテンを少しだけ開けて、外を眺めていた小人が声をかける 「明るいですな」 「...うん」 「皆、楽しそうですな」 少女は少し釈然としない顔をした後、かなり後に、それを肯定した 「......うん」

小人と暗い部屋 第19話 『夢2』

暗い部屋 2人で動画を眺めながら、少女は呟く 「...夢があるって、凄いなぁ...私には無理だなぁ...」 小人は答える 「僕らも、夢、見れますが?」 「眠る時に見るのとは違うのよ」 「でも、目をつぶって、のうみそ動かすと、そこにいつでも、僕らの先が見れます?」

小人と暗い部屋 第20話 『これから先』

暗い部屋 少女は、ぼーっとしていた小人は問う 「どうか、しました?」 「私、これから先、ずっとここから出れないのかな」 「でも、あまり時間経ってないような?」 「経ってるわよ気づいてないだけで」 「でも、こんなの大した時間じゃないです?」 「...そうかなぁ」

小人と暗い部屋 第21話『旅行』

暗い部屋少女は携帯とにらめっこしながら、呟く「...いつか、この国行ってみたい...」小人はそれに答える「おー、綺麗なとこですな」「でも、旅費がすごいみたい」「それでも、いきますか?」「...いつか、いきたいね」それから2人は、長いこと携帯の画面で旅行の計画…

小人と暗い部屋 第22話『暴れる』

暗い部屋少女は叫び、暴れていた 「あぁあぁぁぁあーーー!!!」 小人は言う 「今日は、いつもより、元気ですな?」 そこに、小人めがけて本が飛んできた小人はなんとかかわす 「...ギリ...でしたなー」 そのあとも、1時間ほど、少女は部屋で暴れ続けた

小人と暗い部屋 第23話『眠る』

暗い部屋少女は眠っていた小人は聞く「もー夕方ですよ?」「...う...ん」「お昼寝、マイブームですか?」「......」「じゃあ僕も、ブーム乗るです」それから、小人も寝た

小人と暗い部屋 第24話『外出』

暗い部屋夜中、少女は外出用の服を着ていた小人は聞く「どこか、行くです?」「...ちょっと、そこまで」「なにを、手に入れます?」「...なにかを」「それは、大事なものです?」「...わからない」「とても、危険ですが?」「...そんなの、知ってる」それから少女は、部屋を…

小人と暗い部屋 第25話『外出2』

暗い部屋少女は、部屋に入るなり、泣いた小人は言う「大変なこと、ありました?」「ううん...家からも出てないわ...」「そーでしたか」少女はなんとか泣くのを抑えると、呟く「いつぶりだろ...お母さんたちが、私に向かって怒ったの...」

小人と暗い部屋 第26話『勉強』

暗い部屋少女は勉強していた小人は聞く 「それ、難しそーですな」「ふふ...私の昔使ってた教材だもんこんなの簡単よ」 数時間後、少女は机につっぷした 「どーされました?」 「...脳みそって、おとろえるんだなぁ...」それからも、少女は何度かチャレンジした

小人と暗い部屋 第27話『とある1日』

暗い部屋少女と小人は、2人でテレビを見ていた「ワイドショーは、楽しげですなー」「楽しい...かな?」「ドラマは、ハラハラしますな」「...そう...かも?」「アニメは、やっぱりわくわくしますな?」「...そう...だけど...」テレビだけで、丸一日がすぎた

小人と暗い部屋 第28話『できないこと』

暗い部屋少女は考え込んでいた少女は小人に、おそるおそる言う「...ねえ、私って、何ができると思う...?」小人は言う「可能性的には、なんでも出来るはずです?」「...他の人はそうかもしれないけど、私には出来ないことだらけじゃない?」「でも、この時代、物理…

小人と暗い部屋 第29話『価値』

暗い部屋少女は独り言をいう「...やっぱり、私なんか、価値がないんだよ」小人は言う「フリー?」「そう、フリーよ、無料よ頑張って価値をつけたとして、いじめの生贄とか、会社の捨て駒とか、そんな所よ」「それはそれで、けっこうなレア、なのでは?」「...うるさい…

小人と暗い部屋 第30話『だらだら』

暗い部屋少女はだらだらしていた小人は聞く「やる気、なしですか?」「そーよ...」「とろけてます?」「そーよ...」「充電、切れちゃった?」「そーよ...」それから、2人でずっとだらだらしていた