『一瞬小説・超短編小説』なみのり 創作総合

140文字程度の一瞬小説をメインに、短い小説を作ります。 2019/08/17から、本格的に活動しています。

カテゴリー:【完結済・ブログ限定公開】小人と暗い部屋@15秒小説 40話

小人と暗い部屋 第31話 『夢3』

暗い部屋少女はじーっと、携帯の画面を見ていた小人は聞く「何してるです?」「ちょっと...」「どハマり中?」「うん...」「見てもいいです?」「...ダメ。...ぜったい秘密。」

小人と暗い部屋 第32話 『本』

暗い部屋少女は本を読んでいた小人は聞く「その本、マンガですか?」「マンガじゃないお母さんに言ったら買ってきてくれた」「それ、面白いです?」「つまんない」「賢くなりますか?」「...多分...」それから、少女はまた本の世界に入ってしまった「最近、出番ないです?」

小人と暗い部屋 第33話 『頑張る』

暗い部屋少女は勉強していた「...うーん...眠い...だるい...よくわかんない...」小人は言う「眠らなくていいので?」「...うん...でも、もう少し頑張る...」「何の勉強なので?」「秘密だけど...強いて言うなら...夢への?」「それは、1番、頑張りたいものですな」

小人と暗い部屋 第34話 『お疲れ』

暗い部屋少女はベッドの上で、呟く「...もう疲れちゃった...」小人は言う「お疲れモード?」「そう...私、なに叶いもしない夢に、本気になってたんだろ...全部、バカらしくなっちゃった」「でも、楽しかったですか?」「......うん」

小人と暗い部屋 第35話 『元気』

暗い部屋少女は、外着を着ていた小人は言う「似合ってるです」「...ありがと」「今日こそ、ですか?」「ううん今日は外にはでないよ着てみただけ」「元気になりましたな?」「...そう?」「元気な人って、素敵ですからな?」

小人と暗い部屋 第36話 『感謝』

暗い部屋少女は、部屋に戻ってきた「ただいま」小人は聞く「外は、どうでした?」少女は言う「...怖かったけど...少しずつ慣れると思う」「そーですかー」少女は小人を見て、言う「......ありがと」

小人と暗い部屋 第37話 『お別れ』

暗い部屋小人は言う「そろそろ、僕、役目、終わるです」少女は、しばらく硬直する「...え?」「さよならの時間、迫ってるです」「...え?突然どうしたの?」「僕がいなくても、大丈夫なくらい、強くなったですよ?だから、お別れ」「え?そんなの...嫌...」「最後の時間、…

小人と暗い部屋 第38話 『真っ暗な時から』

暗い部屋少女は小人と、一緒に寝ていた「...私たち、いつもこうしてたね...いつから一緒にいたっけ?」「気づいた時には、一緒にいましたが?」「それっていつ?」「1番真っ暗なときから?」それから、カーテンを少し開け、差し込む月光を2人で眺めた

小人と暗い部屋 第39話 『夢4』

暗い部屋少女は小人と月夜を眺めていた小人は言う「夢、諦めることないですよ?」「...でも、私には、無理だよ」「諦めなければ、叶うです?」「そんな事、信じられない」「信じて、行動すれば、あらゆるものが、協力してくれるです」「...そうなの?」「...そんな気がし…

小人と暗い部屋 第40話 『明るい部屋』

明るい部屋 カーテンが開けられ、光が差し込む 「いってきます」 私は勇気を持ってドアを開け、外の世界へ出ていく。 (いってらっしゃいです~)